こんにちは、Donguriです。
転調と移調。どうちがうかわかりますか?
今回は、転調と移調について解説します。
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目次
転調とは

転調とは、曲の途中で他の調に移ることです。
パターンとしては
- 調号なし→調号がつく調に移る
- ♯系の調号→♭系の調号に移る
- 調号が増える
- 調号が減る
以下が楽譜での例です

移調
移調とは、楽曲を全体的に別の調に移動すること。
移調が使われるのは
- 楽器や声の音域に合わない
- 移調楽器の楽譜
主にこの2つです。
ひとつづつ解説します。
楽器、声の音域に合わない
例えば、音が低くて音が出しづらいとき

上記のようにC durからEs durに移調して演奏することで、音域が上がりますよね。
このようにして移調します。
移調楽器の楽譜
移調楽器とは、実音と記音がちがう高さの音で奏される楽器のこと。
管楽器は、移調楽器が多くあります。
「実音」とは、実際に出る音のこと。
「記音」とは、楽譜に記されている音のこと。
クラリネットを例にして解説します。

上の楽譜はド(C)が記されていますが、クラリネットで楽譜上の音を吹くとB(シ♭)が鳴ります。
これが移調楽器です。
移調楽器の楽譜は、その移調楽器で演奏したときに実音で演奏されるように移調して書かれているということです。
Donguriの余談
クラリネットで実音の「ド」を出すときは、「レ」を吹きます
つまり、実音と長2度低いのです。
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では、どんな移調楽器があるかみてみましょう。
移調楽器一覧

移調楽器は、管の長さで音域が変わります。
楽譜上の「ド」が実音でB(シ♭)が出る楽器をB管(ベーかん)といいます。
こんな感じでそれぞれ移調楽器は名前があるのでみていきましょう。
楽器名 | 管 |
クラリネット | B管 |
バスクラリネット | B管 |
アルトサックス | Es管 |
テナーサックス | B管 |
バリトンサックス | Es管 |
ホルン | F管 |
トランペット | B管 |
トロンボーン | B管 |
ユーフォニアム | B管 |
チューバ | B管 |
クラリネットやホルンなど、他にも管がある楽器がたくさんありますが、ひとまずざっと書いてみました。
まとめ
楽器って全部でいくつ存在してるんだろ。
おさらい↓
転調パターン
調号なし→調号がつく調に移る
♯系の調号→♭系の調号に移る
調号が増える
調号が減る
移調パターン
楽器や声の音域に合わない
移調楽器の楽譜
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